「筋緊張タイプについて」

筋緊張を理解しよう。

皆さんこんにちは、脳梗塞リハビリ院作業療法士の山本です。

今回は、筋緊張というタイプについてお伝えしたいと思います。

・肘が勝手に曲がってしまう
・硬くて伸びない
・尖足になる
・亜脱臼がある

このような症状をおもちのあなたは『筋緊張タイプ』です。

筋緊張には亢進タイプと低下タイプの2タイプがあります。

  • 立つと肘が曲がってくる
  • 手足を動かすと硬い
    この2つにチェックしたあなたは、筋緊張亢進タイプです。
  • 肩に亜脱臼がある
  • 手足がだらんとして力が入りにくい
    この2つにチェックしたあなたは、筋緊張低下タイプです。
  • 筋緊張とは、運動時にある一定の張りを保つことと言われており、この張りを一定に保てないことを筋緊張の障害と言います。筋緊張亢進は、張りが強くなった状態を言います。例えると、筋肉が輪ゴムのようになり、肘など関節を伸ばしてもすぐ縮んでしまう状態を言います。治療せずに置いておくと、関節拘縮(関節が動かない)、筋短縮(筋肉が短くなる)になるため治療が必要です。
    筋緊張低下は、逆に張りが弱くなった状態を言います。筋肉が弛んでしまい、収縮しても関節が動かない状態を言います。治療せずに置いておくと、亜脱臼になったり、エローン現象(筋肉が縮まない)になるため治療が必要です。

筋緊張亢進の原因は、運動麻痺同様に皮質脊髄路が障害にて起こります。そのため筋肉を収縮させる練習が必要です。
筋緊張低下の原因は、大脳基底核·小脳の障害によって起こります。ますは筋緊張を上げるために全身運動が必要です。

<リハビリPoint>

  • このタイプは、マッサージの効果で痛みの軽減はできますが、根本的治療ではありません。
  • 筋肉1つ1つを動かしていくことと、何度も反復が必要です。
  • 筋緊張亢進タイプは、拮抗筋(反対側の筋肉)に電気刺激を入れることで、一時的に筋緊張を軽減することができます。
  • 筋緊張低下タイプは、筋肉が伸びて働きにくくなるため、電気刺激で筋収縮を促し緊張を上げることが大切です。